826 :名無しさん@秘密の花園:2007/08/15(水) 18:37:46 ID:wIQad3tA どうも。前回学園ガラクレを書いた奴だ。 学園ガライレが書き上がったので投下する。 前半はギャグ、後半はエロの2つの味わいで楽しんでくれ。 827 :イレーネさんは美味しく頂かれてしまったようです。1:2007/08/15(水) 18:39:36 ID:wIQad3tA 私立クレイモア学園。 長い歴史を誇る、世間的にも有名な女子学園である。 「いいか?だから健康を維持するために五大栄養素はどれ一つも欠けてはならないんだ。 タンパク質は筋肉や骨を作り、脂質はエネルギーや脂肪を――」 「はあ……はい、…へぇ」 身振り手振りでマシンガントークをぶっ放すガラテアの言葉に、イレーネは 心底うんざりしながら適当に相づちを打っていた。 何故こんな状況になってしまっか?それは、約一時間前の事だ。 「よっすイレーネ!丁度良い所に!」 「げっ、テレサ…!何の用だ私は今から帰り支度をっておい!?」 「その紙ガラテアに渡しといてくれ」 「おい待て何で私が!自分で渡せ聞いているのかそもそも明らかに押し付ける目的で探しに来t 「じゃあな!後は任せたぞ☆」 「ちょっ無視か!?止まれ!おい!」 「ありがとうイレーネ愛してるよー!」 「帰るなあぁぁあああ!!!」 ウィンクしながら親指を立てて、テレサは風のように去っていったのだった。 で、渋々ガラテアの下に足を運んだ結果が冒頭の四行目。 (おのれテレサめ…!こうなる事を見越して私に押し付けたな……!!) ギリギリと歯ぎしりをするイレーネの耳には、延々と食物と人とは 切っても切れない関係でー、と凄くどうでもいい話題が止めどなく流れてくる。 828 :イレーネさんは美味しく頂かれてしまったようです。2:2007/08/15(水) 18:41:10 ID:wIQad3tA 精神面の強いイレーネでさえゴリゴリ神経がすり減っていく。 ビタミンを取らなければ体調を整える機能が上手く働かないなどと目の前の保健教師はのたまうが、 この状況の前ではどれだけビタミンを摂取しようが私の健康面は悪くなる一方だと 深ーく深ーくイレーネはため息をついた。 「…と、つまりはそう言う事だ。分かったな?」 「ええ、大変よく分かりました。バランスの取れた食事を取るのは大切ですね」 それでも瞬時に背筋を伸ばし、ビシッと真面目な顔で結論を言ってのけるとはイレーネ、流石である。 「うんうん、理解してくれたか。最近の生徒は人の話を聞かない奴らが多くてな。 最後まで私の話を聞いてくれた者は久々だよ」 ガラテアは充実した笑みを浮かべて、 「どうした?」 「いや虫が」 イレーネは真顔を崩さず、指先だけでそりゃそうだと突っ込みを入れていた。 「おっと、もうこんな時間か」 見ると、時計は既に五時を回っていた。 「長々とすまなかったな。帰っていいぞ」 「はい。有り難う御座いました」 イレーネは立ち上がり、ぺこりと頭を下げ、そしてスライド式の扉を開けてその場を後にした。 廊下に出た瞬間に思いっきり息を吐き出して散々な目にあったと愚痴をこぼしたのは内緒である。 829 :イレーネさんは美味しく頂かれてしまったようです。3:2007/08/15(水) 18:43:06 ID:wIQad3tA 翌日の放課後。 じゅううううう… 「イレーネ。そっち焼けてるぞ」 じゅううううう 「…何で」 じゅううううう… 「何でこんな事にーーー!?」 イレーネは頭を抱えて仰け反った。今日はもうさっさと帰ろうと ホームルームが終わった瞬間に教室を出たのだが。 「イレーネ!今日は私の家で晩飯を食べて行け」 「は?えっ、ええええええ?!」 廊下で待ち構えていたガラテアに拉致られてしまったのだ。 「おまけにお前!何でお前がここに居る!?」 イレーネが指差す方向には、 「んー?肉の取り分が減るのがそんなに嫌か?食い意地悪いぞー」 行儀悪く胡座をかいてニヤニヤ笑うテレサの姿が。 「おっ…お前のせいで昨日私がどんな目に合ったか…!!」 「いいじゃないか。こうして美味い物が腹一杯食えるんだから」 ホットプレートから肉を一切れ箸で取ると、ちょいとタレをつけてパクリと口に入れる。 「…んんっ、美味い!ほらお前も食えよ。その辺食い頃だぞ」?」 そんなテレサをイレーネはジト目で見つめ、 「………テレサ…一つ聞きたい。お前、まさかこれを狙って私に用事を押し付けたのか?」 830 :イレーネさんは美味しく頂かれてしまったようです。4:2007/08/15(水) 18:44:15 ID:wIQad3tA 「…………………」 「おいそこで何で押し黙る。そうだな?そうなんだな? 私をダシにして美味い飯をたらふく食おうとした魂胆だったんだな?」 「……テヘッ☆」 「だああぁぁあ何がテヘッ☆だやっぱりかあぁぁああああああっ!!」 イレーネはテレサの胸ぐらを掴んでガクガクと揺さぶった。 「いやんうふんあはーんっ、助けてガラテア先生強姦魔が!!」 顔はこれ以上ないほど破綻しているが。 「あーほら、止めないかイレーネ。そんな楽しそうな事に私を混ぜないでどうする」 「お前はお前で何を言っている!?」 もはや敬語もへったくれもない。 これ以上こいつらと居たら若い身空で胃潰瘍になる!イレーネはテレサの広い額をべしんと 叩き、ご馳走様でした私は帰りますさようなら!とガラテアを睨み付けて、 鞄をひっ掴んでスカートを翻し肩を怒らせ玄関へ。 だがしかし。 「ほぅ…?飯を残して行こうとはいい度胸だ」 「ひっ」 瞬間移動だ。いつの間にかガラテアが目の前に仁王立ちしている。 その身体から何やらどす黒いオーラが沸き立ち、銀の双眸は今や猛禽類にも似た輝きで金色にギラギラ光っていた。 その眼がにやぁ…と細まる。 831 :イレーネさんは美味しく頂かれてしまったようです。5:2007/08/15(水) 18:45:36 ID:wIQad3tA 「っ………!」 ただならぬ事態にイレーネは身の危険を感じて足を一歩引くが、 「あーあ、逆鱗に触れたな」 「テレサ!」 音もなく近づいていたテレサに背後から羽交い締めにされて、身動きがとれなくなってしまった。 そうこうしている内にガラテアの指がするり、とイレーネの頬を撫で、吐息がかかる 距離まで顔を近づけて、何時もより更に低い声で、 「…お前に食われる側の気持ちを教えてやろう」 「ひっ…」 ガラテアはイレーネの唇をぺろりと舐めると、跪いてスカートを捲り上げる。 「よ、よせ!自分が何をやってるのか分かってるのか!?洒落にならなっ…ひぁ!」 「おっ、お前耳弱いな?」 イレーネの叫びはテレサによって遮られてしまう。生暖かいテレサの舌が耳の溝に沿って 這いまわり、ぴちゃぴちゃと犬が水を飲むような音が脳内に響く。 「うぁっ…あぁ!テ、レサ…ぁ…やぁっ!……そこッ…やめ…っ…!」 「あーあー、もう顔真っ赤だぞ?今からこんなんじゃ先が思いやられるな」 楽しそうに微笑を浮かべて耳を舐りながらイレーネの制服のボタンへと手を伸ばす。 その隙にガラテアはスカートを取り払い、そして下半身を覆う薄い布へ手をかけた。 832 :イレーネさんは美味しく頂かれてしまったようです。6:2007/08/15(水) 18:47:06 ID:wIQad3tA やめ、と声を漏らすイレーネだが、テレサはその唇を舌を入れて塞ぎ、はだけた胸をやんわりと揉み始めた。 途端に身を固くするイレーネを尻目に薄布を剥ぎ取るガラテア。 すると隠されていた部分が外気に曝されて、細い太ももにうっすらと鳥肌がたつ。 「ふふっ…もう濡れてきているじゃないか。いやらしい奴め」 ガラテアはイレーネの片足を持ち上げると、露出したそこにつぅ…と舌を這わせた。 「あぁああッ!」 大きく仰け反って悲鳴を上げる。 「いい声だ…」 濡れそぼった入り口と小さな核を不規則に舌で攻め立て、たまに全体を唇で覆ってわざと ジュルジュルと音を立てて吸う。その度に面白いぐらい反応を返してくるイレーネを 愛でるように、ガラテアは太ももに赤い花を咲かせてやった。 同じようにテレサも、細長い髪を掻き分けて白いうなじに花を咲かす。 「あああ…ぁッあぁ!ァッ…あっ、アア…ぁ…!」 上からも下からも襲いかかるもう快楽に抗う術はなく、二人の間で翻弄されるイレーネの思考はもう真っ白だ。 与えられる刺激に身を捩り、喘ぎ声を押さえる事も出来ずに身を震わせて涙を流す。 833 :イレーネさんは美味しく頂かれてしまったようです。7:2007/08/15(水) 18:48:49 ID:wIQad3tA 「アッ…!ぁあ…っ、ああァッ!…はァ…駄目っ、…何…か…!…ァあッッ…くる…!」 イレーネの身体が大きく揺らいだ。 その反応を確かめた二人は互いにニヤリと微笑を浮かべて、 「そういう時はなイレーネ。イクって言うんだ」 「上手く言えたら許してやる。さ、…やってみろ」 ガラテアの舌先が核をちょんとつついた。 「あぁ……ッ!」 「いいかイレーネ。イク、だぞ?」 テレサは親指と人差し指で二つの乳房の先端をクイと捻り、ガラテアは充血した核に甘く噛みついた。 激しい電流が背筋を駆け上がって、イレーネは、 「イッ…―――ク――――!」ガクンと身を震わせて自ら絶頂を主張し。 そこで、イレーネの意識は途切れた。 「じゃあなテレサ。美味しいデザートをわざわざありがとうな?」 「いえいえこちらこそご馳走様です。それじゃあ先生、…食べ過ぎはほどほどに」 越後屋、お主も悪よのう? いえいえ。お代官様こそ 夕焼け空の下。時代背景を違えるなら、二人の会話はこうだったに違いない。 テレサは軽く敬礼すると、妙につやつやした頬を緩ませながら足取り軽く帰って行った。 その後ろ姿を見送った後、ガラテアはさて、と部屋に戻り、 「やはり甘い物は別腹、だな?」 目を覚まして呆然としているイレーネを見て、ぺろりと舌なめずりをした。 その翌日の学校に果たしてイレーネは来ていたのかどうか? その真実は、いかに。 完 834 :あとがき:2007/08/15(水) 18:55:39 ID:wIQad3tA うん、やっぱりギャグのりを入れた方が自分は書きやすいようだ。 ガラテアとテレサの口調が似たようになってまった。分かりにくかったらすまない。 あと、エロさを出す表現がめちゃくちゃ難しい。上のガライレさんは凄いと思う。 それではこの辺で。 長々とお付き合いしてくれた人達ありがとうノシ 835 :名無しさん@秘密の花園:2007/08/15(水) 19:54:22 ID:H8NfIh6L >>834 乙&GJ!!! 836 :817:2007/08/15(水) 20:27:31 ID:B9pAFjU0 皆さんレスありがとです 個人的にはイレ姐にはサックスブルーとか綺麗な淡いブルー系のランジェリーがゲフゲフ ガラテア様は黒もいいけど、意外と濃紺やボルドーなんかも肌の色が映えてゴフゴフ 下着の描写はつけてるのかわからんので今まで避けていたので、書いてて楽しかったです。 できればもうちょっと細かく書きたかった、が長文癖があるので我慢 汗かいて云々のあたりはお約束的にスルーしてやってくだされw >>834 ギャグを織り込もうとしても、全くセンスがなくて出来ない私が通りますよ GJ!!うっかり鼻から赤い鼻水が出るかと思ったw 自分、上でテレイレも投下してますが テレサとガラテアの書き分け結構難しいですよね… 837 :名無しさん@秘密の花園:2007/08/15(水) 20:49:17 ID:tDJbsear >>834 ガライレと思って読んだら思わぬところでテレサも乱入w ありがとう、一度で二度得した気分だ イレーネ愛されてるなぁ・・・w 838 :名無しさん@秘密の花園:2007/08/15(水) 21:21:43 ID:GsXHOr/H 結局みんな、イレーネが大好きだという結論で・・・