91 :タバサ→ミリア:2007/07/20(金) 08:39:48 ID:gQifv76e ―壊滅した北の地隠れ四年…また、夜が来る 「それで、クレアは?」 「遠方の街を調べるために数日はもどらないと。」 それほど気になりますか、彼女が。出かける言葉を飲み込み、報告する。答えはわかっているし、困らせたいわけではないから。 「ご苦労だったタバサ。下がってくれて構わない。」 「了解です、隊長」 私の言葉は、ミリアに届いていない。何かを考え始めた彼女の視界に私はいない。 隣り合う部屋で壁にもたれ、壁の向こうで同じ様にしているミリアの妖気をよむ 92 :タバサ→ミリア:2007/07/20(金) 08:50:01 ID:gQifv76e 凪いだ海か、湖面のように静かな彼女の気配。 意識を集中して、息遣い、指先の動きまでわかるように。 「・・ティ・ナ・・」 いつもと同じようにミリアが名を呼ぶ。ずっと前に亡くした彼女の思い人。 名を呼びながら、自分の乳房に、女に触れる。私も同じ様に手を伸ばして。 ミリアの妖気が僅かに乱れ、壁の向こうから水音が聞こえる。 私は歯を食いしばり、乱れる妖気と心を必死に抑えながら、彼女がそうするように自分を慰め続ける。 93 :タバサ→ミリア:2007/07/20(金) 09:02:13 ID:gQifv76e ミリアの指先が乳首をつまみ、少しずつ速くなって秘処を掻き乱す。 「……ナ…、んっ、ぁ、くっ…」 石を投げ込まれた湖面のように乱れる彼女の妖気と心。それを感じながら同じ様に体に触れていても、私には私を乱すことはできない。 気がつかれては駄目だ。 ミリアが名を呼んでくれなくなるから ミリアが離れてしまうから ミリアを感じることができなくなってしまうから 「ッ…あ、はっ…くぅ…シス…んんっ」 ミリアの背が曲がり、吐息が漏れる。指先が秘処のさらに敏感部分に触れて、蜜が零れる。 94 :タバサ→ミリア:2007/07/20(金) 09:10:48 ID:gQifv76e ミリアの絶頂が近い。息遣いが速まり、体が震える。 「ミリア…ミリアっ…くぅ…ミリア」 壁の向こうと同じ様に身体に触れて、名前を呼んで ―違うのは呼ぶ名前だけ。乱れる心も、届かぬ思いも同じなのに。 壁の向こうでミリアの感情が弾ける。荒い息をつきながら、それでも名前を呼び続けて 少し遅れて、私の身体が前に崩れる。 「…ミリ…ア」 もう一度だけ、名前を呼んで 隠れ家の外、火照った体を冷ますために歩きながら北の地を眺める。 白銀の地に降りる夜の帳、黒い幕…まるで私のようだとふと思う。 95 :タバサ→ミリア:2007/07/20(金) 09:18:17 ID:gQifv76e この漆黒と銀の世界の下に隠された命を知る人がいないように。 幾重にも隠した私の思いがミリアに知られることはない。 それでいい。 ミリア、私は剣、私は楯、私は刃。貴女の望みを叶えるための力。 貴女が思う人が私でなくていい。 ただ、傍に居させて ただ、名前を呼んで ただ、この命つきる時、貴女の腕の中で、貴女の声を聞きながら死なせてください。 ただそれだけで、裏切られ、呪われたこの体で生きたこの人生が、幸せなものだったと言えるから 終 96 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 11:10:00 ID:5pr7lyj7 >>91-95 GJ 97 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 11:19:06 ID:gQifv76e エロなしでツッコミたいところもあるだろうけどありがとう>>96 とりあえず覚醒してくるよ ガッ…ガ、ガガッ… 98 :70:2007/07/20(金) 11:41:47 ID:g33lkeSU >>97GJ! 昨日ミリア×ヘレン投下した者ですが、感想もらえると嬉しいですね。 また書いたら投下します! 102 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 15:24:18 ID:0cppanus 「…テレサぁ」 「なんだよクレア。やっぱり一人で寝たいだなんて言うんじゃないだろうな」 「…そうじゃないけど…」 「じゃあ 別にいいだろ。こうするとよく寝れるんだ」 「…うーん…」 抱き枕にされるちびクレア 104 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 15:32:58 ID:XEFNCX0T wktkして待ってた甲斐があった!これは良いタバサ→ミリア。GJ! 泣けるわ じゃあ自分もいっきまーす 105 :テレサ×ちびクレア前書き:2007/07/20(金) 15:33:46 ID:XEFNCX0T 雨でびしょ濡れになったテレサとクレアが宿屋にて 「しょうがないから今日は素っ裸で寝るか」的導入があったんだけど 長ったらしいので端折りますた(あとテレサがお母さんに間違われるだとか) というわけでテレサ×ちびクレアいきますエロスはなし 二人の関係のイメージに沿うか自信ないので微妙そうならスルーで頼む 106 :テレサ×ちびクレアその1:2007/07/20(金) 15:34:31 ID:XEFNCX0T 『これからはこいつのために生きてみることにするよ』  私はそう決めた。  ただひたすらに少女のことが愛しかったから。  ずっと一緒にいよう。この少女を守り、生きていく。  そう決めた。 ------------------------  クレアと一緒に旅をするようになってから、ふと唐突に、疑問がわいたことがある。  私とクレア。  私はクレアにとってどんな存在なんだろうか。  そして逆に私にとって、クレアはどんな存在なんだろうか。 「む〜ん」  私は素っ裸であぐらをかきながら、ベッドの上で唸っていた。 「……お母さんって柄じゃあないしな……」  さっき宿屋のオヤジに間違われたが…それはないだろう。私がお母さんとか、笑ってしまう。  じゃあなんだ?  私にとってクレアは………。 「…………………ぺっと?」  ……ぶはっwいやいやいや、そんな気になった時もあったが、やっぱそりゃ違うだろ。  もっと真面目に考えよう。そういうのじゃなくて…。  物思いに耽っていると、ぴょこんっと膝の上にクレアが現れた。 「テレサ、今日は一緒に寝ないの?」 「あ?あぁ、せっかくベッドが二つあるんだ。オマエはそっちに寝ろ」 「えぇ……やだ、あたしテレサと一緒に寝たいよ」 「ったく、甘ったれだなオマエは…」  そう言いつつも、頬を緩ませてしまう自分はあれか。甘やかしか。  だが、そういえば。…今日は自分も全裸で寝るということに気付き、私はクレアを膝の上から下ろした。 107 :テレサ×ちびクレアその2:2007/07/20(金) 15:35:05 ID:XEFNCX0T 「いや…やっぱり今日は一人で寝ろ」 「…え、なんで?」  私は自分の下腹部に手をやった。 「……これ、ちょっと気持ち悪いだろ?」  自分の身体は半人半妖。ここにはその証がある。  もちろんクレアは既に知っているし、今も目の前に晒している。  しかし、こんなモノを直接クレアの肌に触れさせるのは……。  服を着ているときならまだしも、全裸でクレアを抱いて眠るのは、気が引けた。  だが。 「テレサ…」 「あ。おい、ちょ…クレア?」  見る見るうちにふにゃりと顔を歪ませて、涙目になってしまった。おいおい。  そしてぎゅっと私にしがみついた。 「…そんなことないもん。気になんないよそんなの。テレサは気持ち悪くなんてない」 「クレア……」  すんすんと泣くクレアの頭を、撫でてやる。 「困ったやつだな…、泣くなよ」 「テレサぁ…」 「ああもう、わかったわかった!一緒に寝てやるから泣きやめって」 「!」  にぱーっ。おいなんだ、今度はコロっと笑顔じゃないか。  ったく…私もつくづく甘いな…。  もぞもぞと私のベッドに潜りこんだクレアを、私は「しょうがないな」とぼやきつつ抱きしめた。 108 :テレサ×ちびクレアその3:2007/07/20(金) 15:35:36 ID:XEFNCX0T 暖かい。普段と違って、直接肌と肌を合わせているから、尚更だった。 「テレサ…」 「ん?まだ起きてたのか。寝ろ」 「…テレサって…………おっぱい、おっきいね」 「―――――ぶっwおいおい突然なんだよ」 「だって………あたし、こんなだもん」 「当たり前だろ、ガキなんだから。そのうちでっかくなるさ」 「そうかなぁ……わぷっ」  私はからかうようにクレアの頭を自分の胸に押し付けた。 「く、苦しい〜」 「おっとwすまんすまん。……ほら、いいから早く寝ろ」 「はぁい…」  そして静かになる。しばらくの間、外の雨の音だけが聞こえた。  もうそろそろクレアは寝たかな、と思い私もウトウトとしていた。 「……………」 「?」  クレアが、きゅっと私の手を握った。なんだ、起きてたのか。 「どうしたクレア?眠れないのか?」 「テレサ……」  いったいどうしたというのか。もじもじとしながら、私から目を逸らす。 「あたし、へんなのかな……」 「はは、突然おかしなヤツだな。どうしたんだよ」 「……なんか……今、すごい…心臓、どきどきしてるの……」 「――――――………」  微笑んでいたはずの私の表情は、まるで鳩が豆鉄砲でも食らったかのように、驚きで固まった。 109 :テレサ×ちびクレアその4:2007/07/20(金) 15:36:08 ID:XEFNCX0T 「いつも一緒に寝てるのに、なんでだろ?おかしくなっちゃったのかな、あたし……」 「クレア…」 「とまんないよう……胸……。どうしよう」  私の手を握るクレアの手は、震えるように恐る恐るだった。  自分自身にふってわいた不思議な感覚に、戸惑っているのか。  頬を染めるクレアは――――あまりにも可愛かった。  胸が、締め付けられる。ああ、なんて愛しいんだろう。  私まで、胸が高鳴りそうだった。いや、事実、高鳴っていた。  こんな子ども相手に、自分は。何を。  ………………求められれば、答えてしまいそうだった。 「――――――……」  …………でも。 「………ふっ」  こちょこちょこちょっ 「ひゃうっ!?」  びびくーん。突然、テレサにくすぐられ、びっくりして飛び上がるクレア。 「て、テレサ?」 「バーカ。…気のせいさ。おかしくなんてなってない。久々の柔らかいベッドだから、少し興奮でもしてるんだろうよ」 「ひゃわわっ!や!て、てれさやめて〜〜ひゃははははっ」         「ほれほれ、緊張するのは身体が固くなってるからだな。ほぐしてやるよ」 「やだーっ!くすぐったいよぉー!ひゃうーっ」 110 :テレサ×ちびクレアその5:2007/07/20(金) 15:36:39 ID:XEFNCX0T くすぐりが効いたようだ。  どきどきなんてできないくらい、たっぷり笑わせてやった。多分明日は腹筋が痛いだろう。  もともと疲れているんだから、緊張さえ解いてやれば、すぐに眠れる。  私の腕の中では、クレアの穏やかな寝息が聞こえてくる。 「…………」   私にとって、クレアはどんな存在なのか。 「………そんなもん、わからないな」  あまりにもいろいろな感情が入り混じりすぎて。  でも、絶対に確かなことは。  ただ……この子のことが、愛しい。守りたい。ずっと一緒にいてやりたい。     その感情の理由を考えるのは…なんだか野暮だ。 「……でもまあ、もうちょっとオマエが大きくなったら」  私たちはいつまでも一緒にいるのだから。クレアも…やがて大きくなるだろう。  私はクレアの前髪を撫で……オデコにキスをした。 「その頃には……」  その頃には、このキスをその唇にしてあげてもいい。     END  111 :いろいろ台無しなオチ:2007/07/20(金) 15:37:19 ID:XEFNCX0T 耳とんがってる人「首をとりにきたぞ、テレサ(このロリコンが」      テレサ「お、イイトコにきたな、丁度いいや(まだ懲りてねーなこいつ)          クレアが育つまでのムラムラはオマエで処理させてもらおうか」 耳とんがってる人「…は?意味がわからん…ってなっ!ば、バカかオマエは!や、やめろーーーーーっ」      テレサ「私がただのロリコンかどうか、オマエの身体に教えてやるよ(ニヤニヤ」 正直すまんかったorz 本当はギャグの方が書くの好きなんだ  112 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 15:38:37 ID:l86L6OM4 お、リアルタイム遭遇しちゃった。ほのぼのテレクレは可愛いくて 好きだー。GJでした! 113 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 16:26:10 ID:XEFNCX0T そして最終的には>>102のようにクレア抱っこがやみつきになってるテレサ を妄想したら 萌 え た >>112ありがとう。嬉しくて内臓食べたくなってきた 114 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 16:32:35 ID:gQifv76e >>113 GJ! 原作の雰囲気が生かされてよいかんじ 私も内臓が食べたくなってきた 115 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 17:32:25 ID:ufXIGfW4 つホルモン 116 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 17:48:35 ID:9cuifxWc タバサセツナス 目から汁が…… 117 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 17:59:56 ID:5V7nPq1Q このスレッドは、 ネ申と覚醒者に占領されました。 118 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 18:20:51 ID:XEFNCX0T 妖気読みの活用に感動 そりゃタバサ妖気読みうまくなるよね というわけで>>114ありがとう。 じゃあとりあえず討伐される前に焼肉屋逝くか 119 :名無しさん@秘密の花園:2007/07/20(金) 18:30:29 ID:gQifv76e >>116 タバサには切ない恋が似合う気がしたから >>118 多少誇張したわよ 感想代わりに、貴女の内臓を………私も焼肉屋行ってこよう